気分を落ち着かせる漢方

薬

子供や高齢者も使用できる

抑肝散とは漢方薬のひとつで興奮した気分を落ち着かせる作用があります。古くから子供の夜泣きなどに使用されていましたが、現在では不眠症や認知症の患者さんに処方されることが増えています。認知症には幻覚や徘徊などのさまざまな異常行動が見られますが、これらの症状を改善できる効果があると言われています。抑肝散にはおもに当帰や釣藤鈎、柴胡などの生薬が配合されています。当帰には手足の冷えを改善する効果や鎮静効果があります。釣藤鈎は高血圧が原因の頭痛やめまいを鎮める作用があり、子供のひきつけなどにも効果があります。柴胡には滋養強壮効果や鎮静効果があります。漢方薬とはこのようにいくつかの生薬を組み合わせることで相乗作用を生み出します。漢方薬は粉薬で苦みがあるので、小さな子供や高齢者には飲ませにくいという難点があります。子供の場合には砂糖などで甘さを足し、飲みやすくする、高齢者には汁物に溶かし、とろみをつけて飲み込みやすくさせるといった工夫をすると良いでしょう。抑肝散とはイライラや怒りなど、神経がたかぶった状態を鎮める際に用いられる漢方薬で、乳児から高齢者まで、幅広い年代で広範囲に使用できる漢方薬として話題になっています。近年では増加している認知症患者の症状を抑える効果があると注目されており、認知症の専門病院や施設などでも処方されています。乳児の夜泣きやかんしゃくなどの疳の虫を鎮める効果もあり、母子同服といってお母さんも抑肝散を服用することで効果が高まると言われています。抑肝散はさまざまな神経症状に効果があり、女性特有の月経前症候群や更年期障害で起こる神経過敏などの神経症状をコントロールすることもできます。眠りが浅い、朝早くに目覚めてしまうといった睡眠障害や不眠症を改善することもでき、抑肝散には神経の興奮を抑える作用があるため、朝起きた時の疲労感やだるさをなくなり、睡眠の質が良くなるという効果があります。また、抑肝散の作用が筋肉の緊張をほぐし、睡眠中の歯ぎしりを改善する効果もあると言われています。