認知症の症状を改善

悩む男性

怒りやイライラを鎮める

抑肝散は肝を抑える漢方薬という意味をあらわしています。肝とは精神や神経機能を意味する言葉で抑肝散は神経のたかぶりを抑え、精神を安定させる作用があることを指しています。抑肝散は精神科で処方されることが多い漢方薬で、神経症や不眠症の症状に効果があります。最近ではアルツハイマー型認知症のBPSDと呼ばれる妄想や暴言といった周辺症状の改善に効果があることが話題となっています。神経の興奮状態を鎮め、落ち着いた心の状態を保つことができます。穏やかに生活ができるようになるので、介護者の負担も軽減することができます。漢方と言うと粉薬で飲みにくいというイメージがありますが、抑肝散は飲みやすい錠剤タイプや顆粒タイプなども販売されています。抑肝散には当帰や茯苓などの7つの生薬が配合されていますが、そのほかに陳皮や半夏など効果のある生薬を加えた漢方薬も販売されています。胃腸の働きを整える効果があるので、胃腸が弱っているときや体力が落ちているときに服用すると良いでしょう。抑肝散は普段からちょっとしたことで怒ってしまったり、イライラしてしまう方に向いている漢方薬です。また、女性の月経や更年期に伴う血の道症にも効果があると言われています。生理前や更年期でよく起こるイライラや頭痛、めまいといったつらい症状を緩和することができます。筋肉をリラックスさせるので、筋肉痛や肩こり、歯ぎしりなどの症状がある方にも向いています。漢方薬は症状だけでなく、自分の体力を考えて体の状態に合った薬を選ぶことが大切です。抑肝散を服用するのに向いている体力は中程度とされています。体力中程度とは体力を5段階で分けると、2〜4程度の体力がある方を指します。普段から支障なく日常生活が送れている方は中程度の体力と言えるでしょう。いつも体が冷えて、胃腸が弱く、頻繁に寝込んでしまう方は、食欲不振や吐き気といった副作用が起こる可能性があるので注意が必要です。また、がっちり体型で体温が高く、体力がある方は、服用しても効果があらわれない可能性があります。